老後資金が足りない人は何歳まで働くか?賢い老後資金の貯め方(後編)

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老後の3大不安である「お金」「健康」「孤独」。何歳まで働くかは、自分の老後生活を考える上で、非常に重要なことです。

なぜなら、長く働き続けることは、老後資金が足りないという「お金」の問題だけでなく、身体を動かし続けることで健康維持や、社会との接点を持ち続けることで孤独を緩和することもできるからです。

前回の記事老後資金が足りない人は何歳まで働くか?賢い老後資金の貯め方(前編)」では、70歳までフルタイムで働く「バリバリ派」のシミュレーションをしてみました。

今回は、65歳までフルタイムで、70歳までパートタイムで働く「ソコソコ派」と、65歳までパートタイムで働く「ゆったり派」のシミュレーションをしてみます。

60歳でリタイアは、もう過去の話。

今この人生100年時代には、いったい何歳まで働くべきなのかを真剣に考えてみましょう。

老後資金が足りない人は何歳まで働くか①:シミュレーションする3タイプの働き方

老後資金が足りない人が何歳まで働かくかについては、以下3タイプの働き方をシミュレーションしています。

  • 70歳までフルタイムで働く「バリバリ派」 *前回記事

60歳定年退職後、70歳までフルタイムの正社員、もしくはそれに近い働き方を続ける。継続雇用だと65歳で退職になるケースが多いので、60歳の定年退職を機に転職するのがお勧め。新たな職場で通用するスキルは必須。

  • 65歳までフルタイムで、70歳までパートタイムで働く「ソコソコ派」

年金を受給できる65歳までは継続雇用でフルタイム、その後はパートタイムなどで週3日程度働く。体力に合わせて無理なく働きながら、年金+αの収入を確保。仕事と余暇とのバランス重視の人向き。

  • 65歳までパートタイムで働く「ゆったり派」

60歳で定年退職し、以降は週3日程度のパートタイムで働き、年金受給開始の65歳でリタイア。趣味や勉強に打ち込む時間が持てるのは利点だが、経済的に余裕がなくなるので、相応の覚悟は必要。

老後資金が足りない人は何歳まで働くか②:65歳以降もソコソコ働く場合の老後の収支

老後資金が足りない人は何歳まで働くか、65歳までフルタイムで、70歳までパートタイムで働く「ソコソコ派」のシミュレーションです。

前提条件として、60歳時の保有資産は合計2,838万円(退職金1,764万円+60歳時の金融資産1,074万円)としています。

ソコソコ派は、月給50万円、60歳で定年退職を迎え、64歳までは継続雇用で月給26万円で勤務することになります。

65歳から5年間はアルバイトで月12万円を稼ぐと想定。

試算の結果は、

「90歳で貯蓄が底を突くが、節約次第では何とか乗り切れる」

です。

  • 60~64歳:退職・再就職(フルタイム)

フルタイムで月給26万円+高年齢雇用継続給付を月額3.9万円受給
月給が50万円から26万円に下がるが、高年齢雇用継続基本給付金の上限である賃金の15%分を受給。

  • 65~69歳:年金受給開始

パートタイムで月給12万円+自分の公的年金を月額約20万円受給
月給12万円で、年金が減額となる月47万円に達していないため年金は満額受給。

  • 70歳~:リタイア。65歳の妻の年金受給開始

自分の公的年金+妻の公的年金=月額約24万円を受給
65歳まで厚生年金保険料を支払うことで、厚生年金が65歳から年18万円プラス。

ソコソコ派の場合も、バリバリ派と同様、64歳までフルタイムで働くので、60代前半の収支は年70万円の赤字です。

違うのは、65歳から70歳まで年金をもらいながら月12万円でアルバイトをする生活になるため、収支が年30万円の赤字となる点です。

バリバリ派がこの時期、貯蓄できるほど余裕があるのに比べ、ソコソコ派は貯蓄を切り崩しての生活。

ここが、100歳まで資産が残るのか否かの分かれ道になります。

ソコソコ派が100歳まで生きる費用を賄うには、生活費の見直しの他、旅行や子供への援助など、大きなイベント費の削減を考えてみる必要があります。

また、65歳でリタイアする場合には、退職日に要注意です。

なぜなら、65歳以降とその前とでは、失業給付に大きな差があるからです。

65歳の誕生日の2日前に退職すれば、一般的な失業給付が適用され、給付日数最大150日、受給額69.5万円になります。

これが誕生日の1日前より後の申請になると、「高年齢求職者給付金」での一時金となり、受給額は27.2万円に一気に減額されてしまいます。

失業給付受給中は就職活動が必須なので、上手にアルバイト先を探してみましょう。

また、65歳未満で失業給付を受け取っていると、年金が自動的に停止になって両方を受給することができなくなりますが、65歳以降であれば両方の受給が可能になります。

老後資金が足りない人は何歳まで働くか③:60歳以降はゆったり働く場合の老後の収支

老後資金が足りない人は何歳まで働くか、最後は、65歳までパートタイムで働く「ゆったり派」のシミュレーションです。

こちらの前提条件も、60歳時の保有資産は合計2,838万円(退職金1,764万円+60歳時の金融資産1,074万円)としています。

月給50万円の人が60歳でスッパリ会社を退職。以降、週3日程度のアルバイトをして月12万円の収入を得て、年金受給開始の65歳でリタイア。こんなライフスタイルを想定してみます。

「ゆったり派」の場合はどうなるでしょうか?

悠々自適の老後ライフは憧れですが、お金の面では悲惨なことになります。

試算では、

「68歳で貯蓄が底を突く」という結果で、まさに「老後破産」です。

  • 60~64歳:退職・再就職(アルバイト)

アルバイトで月収12万円+高年齢雇用継続給付を月額1.8万円受給
月給が50万円から12万円に下がる。アルバイトでも、高年齢雇用継続基本給付金は上限である賃金の15%分を受給可能。また、60歳の定年退職時に約69万円の失業給付を受給。

  • 65~69歳:リタイア。年金受給開始

自分の公的年金を月額約19万円受給
65歳時に誕生日の2日前にアルバイトを辞めて「受給期間90日」の2度目の失業給付を受給。

  • 70歳~:65歳の妻の年金受給開始

自分の公的年金+妻の公的年金=月額約22.5万円を受給

早々に貯蓄が底を突いてしまった最大の原因は、子供や孫への資金援助や旅行などイベント費が集中する60代前半の収入が、「バリバリ派」「ソコソコ派」の半分にも満たないためです。

60~64歳の生活費だけを見ても、ゆったり派の場合は、入るお金はアルバイト代と高年齢雇用継続給付合計で年間約165万円。それに対し、かかる生活費は、社会保険料、税金も加えて約400万円。

年金受給前の5年間で1,175万円もの赤字になります。

その上、前述したイベント費が合計で1,350万円かかると、生活費の赤字との合計は5年間で2,525万円にも上ります。

退職時にあった金融資産1,074万円と、退職金1,764万円の合計額2,838万円は、あっという間に吹き飛んでしまします。

つまり、「ゆったり派」の最大の敗因は、年金受給前の60代前半の収入が少なすぎる、ということに尽きます。

イベント費1,350万円を全てカットしたとしても、貯蓄は80歳で底を突いてしまうのです。

60歳までに相当の金額を貯蓄しておいた上で、老後の生活費を大幅に切り詰められる自信がない限りは、安易には選択してはいけないライフスタイルといえます。

まとめ

60歳でアルバイト、65歳でリタイアという「ゆったり派」のライフスタイルは、典型的な「老後破産」のパターンです。

働き続けることができるのであれば、「可能な限り長く働く」方が老後の生活は豊かにできます。

老後のお金に不安がある人は、少しでも長く働き続けるか、60歳までに老後に必要な金融資産を少しでも増やしておく必要があるということです。

賢く確実にお金を増やすためには、資産運用が一番。

毎月コツコツと一定額を積み立てる「積み立て投資」で、老後の不安を一蹴しましょう。

「資産運用の始め方」はこちらの記事: 資産運用の初心者向け、やさしい投資の始め方を徹底解説!投資信託の儲かる銘柄はこれだ!

お金を増やす「積み立て投資」についてはこちらの記事: お金を増やす積立投資術!株や投資信託で賢く確実にお金を倍にする方法

お金を増やす「積み立て投資」についてはこちらの記事: 【賢く安全&確実にお金を増やす方法】積み立て投資を始めるベストなタイミングは○○だった!

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参考:資産運用に役立つおすすめの人気ブログは何?お金を増やしたいなら、まずは情報収集から!

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